もう一ヶ月以上前の話になりますでしょうか。

朝日新聞の記事で、太陽光発電の施工不良による雨漏り被害が急増、
というニュースが出ましたが、
あまりにも皆様の心配が大きい模様なので、
今一度、説明したいと思います。




太陽光発電のパネルを取り付けようとして、屋根に穴が開いて雨漏りする
トラブルが相次いでいる。地球温暖化対策に取り組む政府の後押しでパネルの売れ行きは激増。
一方で、パネルの取り付け業者の育成が間に合わず、ずさんな工事も横行しているためだ。
国土交通省は、パネル設置に検査機関が目を光らす仕組みづくりに乗り出す。

屋根には雨水が建物にしみこまないように防水シートが敷かれている。
パネルは屋根を斜めに支える垂木に固定させることが多いが、
知識や経験の乏しい業者が垂木の位置を確認せずにクギを打ち込んで、
シートを破る例もあるという。
国交省の担当者は「設置から2、3年たって雨漏りが始まった例もある。
表面化していない同種のトラブルはかなりあると推測される」と話す。






稚拙でずさんな業者による施工不具合の話はチラホラと耳にしておりましたので、

私どもからすると「ようやく出てきたか。もっとニュースにしてくれ」程度のものでしたが、

この記事にはいただけない部分があります。






「パネルは屋根を斜めに支える垂木に固定させることが多いが、
知識や経験の乏しい業者が垂木の位置を確認せずにクギを打ち込んで、シートを破る例もあるという。」





ちょっと待ちんしゃい



確かに、スレートでも瓦でもどの屋根材でも防水シートは貼ってあります。野地板の上です。


しかし、垂木は野地板の下です。


ということは、垂木にビスを留めるためには、防水シートを貫通させないと固定できないんですが





書いた記者さんは垂木は野地板の上にあると思ったのでしょうか、

おかげでまっとうに施工している業者もあおりを食らっています

屋根構造の知識がなかったのだと思いますが、ちゃんと調べてください




通常、メーカー指定工法では1つの支持金具あたり5本以上のビスを打ち込みます。

防水シートは確か貫通しますが、ビスの頭には厳重なコーキングを掛けております。

i108.jpg
i109.jpg
i110.jpg
i111.jpg



これはメーカーが何年も何年も掛けて作り上げた指定工法です。


皆様安心して下さい。


問題は、防水シートを破ることではなく、稚拙な技術しかない人間が施工をすることです。


一度打ったビスを抜いて後処理をせずにほったらかしにしていたら、そりゃあ雨漏りもします。


コーキングが足りなかったら、やっぱり雨漏りします。


防水シートうんぬんではなく、クレームの原因はそんな話ばっかりです。


太陽光発電そのものの施工技術が進んでいないのではありませんので、誤解しないで下さい



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2010.02.12 Fri l その他 l コメント (3) トラックバック (0) l top

コメント

コーキングではダメ!
瓦やスレートなどの屋根葺き材の上に、コーキングをしてもダメでしょう!
屋根葺き材の下に雨水は入ります。ルーフィングや野地板の上の部分にもコーキングを打たなければ雨漏りします。
数年後にその雨水は天井面や壁面にまで影響を及ぼすことでしょう。
本当に屋根を大切に思っているならば、屋根材型太陽電池を使いましょう。屋根に穴をあけるのはやめましょう。
2010.02.23 Tue l 山下. URL l 編集
No title
山下様

コメントありがとうございます。確かに屋根材の下には雨水が入る可能性があり、特にコロニアルの場合は、実際に雨から守っているのは屋根材の下の防水ルーフィングであるとも言えます。
しかし、(コロニアルの場合)屋根材の上から金具をあてビスを打ち込むことによって野地板(垂木)、ルーフィング、コロニアル、金具の密着はかなり高まり、水のしみこむスキマはありません。ビスにもブチルコーキングが絡みますから、ビス穴からの侵入も防ぐことができます。
ちなみに屋根材をはがすことができる瓦屋根の場合のアンカー工法などはルーフィングや野地板にコーキングが掛かります。

屋根に穴を開けない工法が理想的ですが、垂木打ちよりも施工強度に不安があります。確かに屋根材型が一番負担が少ないですが、既築住宅に施工するのが困難であるという事実があります。

今後の技術革新によって解消されてゆけば良いですね。
2010.02.23 Tue l ホンマ. URL l 編集
抜いたビス穴はコーキングにプチル仕舞いすれば、雨漏りはしない!

パネルを取り付けたら雨水に日光は棟と隙間から少ししか入らないので屋根材は色あせもしないし長持ちする。
2013.07.17 Wed l まさ. URL l 編集

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