photo by h.sekine



「住宅用の太陽光発電システムの価格が2007年度平均の1キロワット当たり70万円から、08年度末時点では約60万円に下がったことが経済産業省の調査でわかった。」

なんて記事が先日の日経新聞に載っていました。


うーん。

たぶん、国の補助金の申請書の金額を集計したのだと思いますが、

この記事を読んだ人は、「3キロのシステムが180万円で買えるのか」

って思うでしょう。



この記事、当たってもいるし、間違ってもいます。



そもそも、価格の安いシャープと高いサンヨーを混ぜた金額だということ自体に本当の市場価格とのギャップを感じずにはいられませんが、
それは昔からのことですからさておき、
ちょっと検証してみましょう。



1月より始まった国の補助金施策によって、1キロワット当たり70万円で販売することが半強制されました。

これは販売店にとっては悲鳴でしたが、購入者にとっては朗報でした。
実際、ほとんどの販売店が利益を削って、70万円という単価に下げて販売をするようになりました。
これを考えるだけでも市場価格は下がったといえます。


国の補助金が始まるまでは、1キロワット60万円で売っている販売店がいても、80万円で売っている販売店があって、平均は70万円、という感じでした。

これが、国の補助金がはじまって、1キロワット80万円で売っていた販売店は70万円で売らざるを得なくなりました。上の例で言えば60万円と70万円の平均で65万円に。


確かに、1キロワット当たりの単価が下がった感じがしてきました。




しかーし、本当に市場価格は下がったのでしょうか?




怪しいですよ。



このブログでも何回か書いておりますが、


国の補助金を受け取るための基準である「1キロワット70万円以下」をクリアするために、太陽光発電で乗せきれなかった価格の差分をオール電化へ回す、ということが秘密裡に行われてると聞きます。
私も実際にそういう見積りを見たことがあります。


ですから、補助金申請の表面上は70万円以下に収まっていても、実際はそれよりも単価が高い物件は結構あるハズです。

それと、補助金の申請金額には、発電量を計測するカラーモニター等の5?10万円という金額は含まれていません。

こんなことを考えたら、1キロワット60万円に収まりそうな気配が薄くなっていきます。




ナンテ書いていると、「なんだ太陽光発電は高いままなのか」なんて思われるかもしれませんが、

それでも根拠のない国の数値をあてにして検討するよりも、現実に近くて良い気がします。


だって、三洋や京セラの太陽光発電を1キロワット60万円で販売してたら、ほとんどのお店がつぶれますよ。

70万円で販売するのだって死活問題になってるところが多いのに。
何も考えずに消費者に誤解を与える記事を出すのってどうかと思いますよ。


太陽光発電が普及してきたら価格が下がる、なんて偉い人たちは言っていますが、
メーカーからの納入価格は下がる気配がありません。

そこが変わらない限り、販売店が大変なだけですから。残念。



今日は少しグチってみました。

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2009.04.06 Mon l その他 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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